箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年11月20日
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箱根町強羅にアトリエを構える歌手の八代亜紀さんが、町が新たに設置した「親善大使」に就任、火山活動の苦境から立ち上がる町の後押し役となった。イベントなどを通じて箱根のPRを無報酬で担う。13日に開かれた会見では「大好きな箱根を信じましょう、大丈夫、頑張ろう」と町民にエールを送った。
八代さんは20年ほど前から強羅で油彩画を描いており、これまで「ル・サロン展」など海外のコンクールに入選。登山鉄道など町内の風景作品も手掛けている。八代さんは月2回ほど強羅に通っていたが、今年6月の立ち入り規制の影響などでアトリエに通えなくなったという。「ずっと気がかりで、故郷を想う気持ちだった」「最近は渋滞が見えると、良かったと思うようになった」と明かした。
町は来年町政60周年を迎えるため、新たに親善大使を設置。箱根にゆかりのある八代さんに町側が就任を要請していた。
山口昇士町長は「来年の強羅大文字焼で八代さんの姿を見られたら」と語り、八代さんは「各地の公演で箱根を発信したい」と決意を語った。箱根支援の一環として19日にスペシャルコンサートを小田原市内で開いている。