箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年12月18日
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真鶴の新ブランド戦略
真鶴町の沖合でカキの試験養殖が始まった。町の新ブランド創出の一環で、島根県海士町から取り寄せた稚貝が地元岩漁協によって岩の海に沈められた。
海士町はカキの産地として知られており、年間30万個以上を養殖している。昨年秋には真鶴の宇賀一章町長が現地を訪れて出荷技術などを視察したほか、海士町からカキの専門家を招き、岩海岸や真鶴港近くでの養殖についてヒアリングしていた。
海士町が協力
県内では横須賀市の漁協が6年ほど前から「マガキ」を育てているが、真鶴では大きく成長しやすい「岩ガキ」に着目。地方創生補助金300万円を使い、海士町からの技術指導や岩漁協による管理委託などの契約を結んだ。今月15日に海士町から届いた稚貝はホタテ貝600枚に薄く張り付いた状態で到着。これを水深20mほどで育てる計画だが、目下の課題は海士町よりも高めに打ち寄せる波と、別の種類の貝が張り付きやすい環境だ。月に1度は引き揚げて掃除する必要がある。また県内産は生食が禁じられているため、収穫後は加熱して味わうことになる。海士町では3年ほどをかけて出荷しているが、真鶴でも同様に育つかどうか見守ることになりそうだ。
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