箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年4月22日
エリアトップへ
真鶴町出身で衆議院議員となった土屋大次郎(1857年〜1910年)の銅像が、県立歴史博物館(横浜市)での「石展」を終えて、13日に旧宅となる真鶴町郷土資料館に戻った。
像は大次郎の一周忌にあたる1911年頃に関係者が製作させたもので、同館や町職員がゆっくりと白い包材をほどくと高さ約50cmの袴姿が姿を現した。
大次郎は岩村出身で石材業を営む土屋家に養子に入り、その後築地などに石材店を開業。東京市街電車の舗装用石を大量に受注するなどの実績を残した。53歳の時に第10回総選挙に出馬、衆議院議員に初当選したが2年後に病で急死。その後も土屋商店は関東大震災や戦争を乗り越えている。
今回の「石展」の会期中は延べ約1万人が来場。小松石や湯河原の白丁場石、箱根の黒曜石など県内の地質などを紹介し、真鶴からは石材業で名を馳せた土屋大次郎の肖像画と銅像が”出張”していた。