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真鶴港 避難所をタワーでかさ上げ 津波浸水想定見直し、高さ足りず

社会

公開:2016年5月27日

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階段の先に海抜14mの高台がある。県の管理事務所の敷地を通る必要があり、その存在はあまり知られていない
階段の先に海抜14mの高台がある。県の管理事務所の敷地を通る必要があり、その存在はあまり知られていない

 真鶴町で唯一の県の津波避難所が、津波浸水想定の見直しの影響で年度内にもかさ上げされる事になった。

 避難所は県が25年度に整備したもので、真鶴港近くのし尿処理施設の裏にある。県の真鶴港管理事務所の敷地内で、階段を上った先に手すりで囲まれた高台(海抜14m)がある。あちこちにクモの巣がはっているが、万が一の際は港のヨット利用客など約40人が避難できる施設だ。

 しかし整備完了とほぼ同じタイミングで、国は従来の想定にはなかった地震の可能性を提示。県側は「想定外」をなくすため9つの地震を想定し、最も大きな被害を重ね合わせたシミュレーションを作り直した。その結果、真鶴港一帯や岩地区など入り組んだ地形では被害が大きく、町内の一部で津波が最大16・5m、最大波の到達時間は3分となり、この高台にも50cmほど水がかぶる事が判明。県は今年度、高台をかさ上げするため年度内に高さ2・5mほどの鉄製タワーを建てる事を決めた。これまで藤沢市などで建てられている避難タワーと同様になる見込みで、設計などはこれから具体化させる。

 県はこれとは別に港内に2か所の津波避難場所の新設を検討しているが「場所などは未定で関係者と相談したい」とも話している。

避難タワー新設隣の湯河原でも

 近隣では湯河原町で今年度に津波避難タワーを新設する計画がある。老朽化した消防団詰所の新築に合わせ上部をタワーとし、下部に備蓄倉庫と消防分団詰所機能を併設する予定。

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