箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2016年11月18日号

全日本ベテランテニス選手権(70歳以上)でベスト4に入った 

高原 米子さん スポーツ

湯河原町鍛冶屋在住 70歳

痛みを超えて追いかける

 ○…「テニスでもやってみたら?」。30年前、夫が差し出したラケットが始まりだった。最初は球が当たらず「野球バットみたいに振ってみたら?」と言われ、両手で握り直したところ打てるようになった。フォアもバックも両腕で全力返球。このスタイルは全日本の試合に出る今でも同じ。体に負担がかかるのか、腰や肩が常に痛む。それでも腹筋やスクワットに励み、体重は41キロ。夜は睡眠薬を飲んで眠りにつく。試合に勝てるようになるまで、無数の負けを積み重ねた。一体どんな情熱が湧いているのか。「やめたいと思う事?何度もありますよ」。目を丸くした。

 ○…山梨県の旧竜王町出身。兼業農家の家に生まれ、ヤギの乳をのんで育った。小さい頃から田植えを手伝い、学校に行くにも友達に合うにも長距離を歩かねばならず、自然と鍛えられた足腰がアスリート人生の基礎に。山梨大を卒業後に小学校の教員となり、熱海市の泉小学校などで働いた。「あの頃は厳しくしてましたね」と、思い出し笑いがこぼれる。授業から取り残された子を放課後にわかるまで教え、休み時間は徹底的に遊んだ。「大変だった子」が今どうしているのか、頭によぎることもある。25歳の時に同郷出身で小田原の高校教員だった照夫さんと結婚。二人の職場の中間点で「天災があっても水には困らない」と新崎川近くに移り住んだ。

 ○…北海道から九州まで、毎月全国を転戦するのには理由がある。「頂点を狙えるのは体力的にこの1〜2年。強い若手が出てきますからね」。湯河原に戻った日は特技のフルートを練習したり農園の手入れをしたりと、体を止めない。趣味は歴史本などの読書で、明治天皇に直訴した田中正造を尊敬する。「汗を流す人、頑張っている人が好き。道ですれ違ったサラリーマンであっても」。疲れや痛みは当たり前。それを上回るものが華奢な胸中にこんこんと湧いている。
 

箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6件

常盤 雅也さん

湯河原町農林水産まつりで出品したミカンが県知事賞を受賞した

常盤 雅也さん

2月10日号

関 政則さん

泉地区 三町内連合会長を務める

関 政則さん

1月27日号

真すずさん

箱根湯本芸能組合で売り上げ努力1位で表彰された

真すずさん

1月13日号

小松 幸男さん

姉妹都市・忠州市の選手と卓球で交流した湯河原町卓球協会の会長を務める

小松 幸男さん

12月16日号

木村 弘一さん

竹灯りのコンテストで2年連続最優秀作品に選ばれた

木村 弘一さん

11月4日号

福井 達也さん

先月、芦ノ湖漁協の組合長になった

福井 達也さん

10月21日号

関連記事(ベータ版)

箱根・湯河原・真鶴版の関連リンク

“輝けシニア起業家”

あっとほーむデスク

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2017年2月10日号

お問い合わせ

外部リンク

メール版タウンニュース

ライブカフェミッシェル

タウンニュースホール

ケータイ版タウンニュース

ケータイで左のQRコードを読み取るか以下のURLを入力してください。

http://www.townnews.co.jp/m/