箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年1月13日
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箱根町役場前で5日、七草粥を煮込む湯気が立ち上った。箱根町女性会連絡協議会が毎年腕を振るう粥作りで、集まった地元住民が舌鼓を打った。
会場脇ではカンカンと羽子板が鳴り、隣のテントではトントンと慣れた包丁さばきの音が響いた。
材料の七草は市販品だが、大根だけは箱根湯本の獲れたてを使う。これに餅を加えるのが箱根流だ。女性会会長の勝俣賀寿代さん(83)によると「米粒がほどよく柔らかくなった後の火加減、餅を入れるタイミングが難しい」。地元の幼稚園児は振舞われた粥を味わいながら、「あっつい」と懸命に息を吹きかけていた。親子で訪れた小澤智恵子さん(39)は「普段食べる機会は少ない。来てよかった」と話していた。