箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年4月21日
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小田原市は、要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果を公表した。小田原駅前ビルとドン・キホーテ小田原店(ともに栄町)が、大規模地震の震動及び衝撃に対して倒壊・崩壊する危険性が高いことがわかった。
診断は、震度6強から7に達する程度の地震に対する安全性について、耐震指標Is/Isoが0・5未満の場合「倒・崩壊の危険性が高い」とされる。駅前ビルでは0・37、共同ビルと山崎ビルの2棟で構成されるドン・キホーテでは共同ビル側が0・37と、いずれもこの基準を下回った。
このうち、ドン・キホーテは今年9月から1年をかけ、耐震改修が予定されている。一方の駅前ビルは今後の対応について「検討中」としており、市建築指導課では「耐震改修を行うのはあくまで努力義務。今後も必要な指導及び助言を行っていきたい」と話した。
調査は「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に基づくもの。1981年5月31日以前の旧耐震基準で建てられ、不特定多数や避難弱者が利用する一定規模の建築物について、所有者が耐震診断を実施し、所管の行政庁が結果を公表する。市内では商業施設や病院、小中学校など31施設が対象となっていた。