2007年まで湯河原町長を3期務めた米岡幸男氏(4月23日逝去、享年80歳)の告別式が4月29日に城願寺で行われ、関係者が参列した。米岡氏は町内出身で明大農学部を卒業、43歳で町議に当選、議長などを務め、1995年に丸山孝夫前町長(当時)との一騎打ちを制し、新町長に就任。「四季彩のまち・さがみの小京都」などをコンセプトに「梅の宴」を町の一大観光イベントとして定着させたほか「独歩の湯」などもオープン、豪ポートスティーブンス市との姉妹都市提携や富山県立山町との友好親善提携も締結した。2007年に政界を引退した後は千歳川沿いのホテル「ニューウェルシティ湯河原」の代表取締役に就任。ホテル関係者によると、経営者となってからは接客を最優先し、休日のゴルフもよく中断して現場に駆けつけていたという。参列していた目黒俊男現社長は「人を愛する気持ちで社員に接してくれた」「米岡氏のおかげで業績も良くなった。よきホテルマンだった」と振り返った。妻・佐代子さんと散歩に出かける事も多く、参列者からは「奥さん思いの人」という声も。冨田幸宏町長は弔辞で3期の米岡氏の実績を語り「先輩と志を同じくする一人として心から御礼申し上げます」と語りかけた。墓地は米岡氏が生前に購入していた場所で、役場や自宅が望めるという。