135号線上りで30日、小田原市や真鶴町、湯河原町による協議会が「実験」を行った。抜け道化した市道の入口を閉ざし、県道からの合流を根府川の1カ所にしぼるもの。渋滞は解消しなかったが、原因の一部を見出した。
危険な「抜け道」
135号線は湯河原と真鶴を東西につなぐ主要幹線だが、休日は伊豆熱海方面からの観光帰りで大渋滞する。特に上り線は石橋を先頭に車が連なり、真鶴ブルーラインに続く事も多い。
小田原市では”帰り渋滞”の発生要因として2つの合流点のうち「石橋」に着目。市道を通ってきた車がほぼ1台ずつ本線に加わるため、国道の車列はスピードが落ちやすい。ここから発生した渋滞が長引くと根府川での合流が滞るようになり、渋滞を避けて細い市道に入り込む車が増える悪循環に陥ってしまう。
市道に入る車は住宅街でもスピードを落とさない。米神に住む女性(65)は「国道と同じ速度でやってくる」と話す。車は地元以外のナンバーも多く、カーナビ表示も要因のようだ。
実験では根府川合流から根府川駅方面に渋滞が増えたため朝〜晩までの予定を途中で切り上げた。渋滞は解消しなかったものの、石橋の信号で押しボタンが必要以上に押されているケースや、国道をゆく車が路面工事を眺めてスピードを落とすといった要因を把握した。実験を主導した小田原市は「住宅街の危険を除くためにも今回把握した要因の解消を図り、再度実験に取り組みたい」としている。
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