箱根新道沿いの須雲川・黒岩橋付近で4月26日「小田原山盛の会」や「箱根を守る会」による対策協議会がゴミ21袋分を回収した。
一帯にはハルトラノオやミヤマカタバミなどの高山植物が広がり、近隣は貴重な生物のすみかとして環境省が特別保護地区に指定している。河岸に散乱していたのはコンビニの袋や弁当の空き弁当容器、ペットボトルや缶などで多くが車窓からのポイ捨てゴミ。同会では6年前からゴミを拾い始めたが、なくなる様子はない。地面には錆付いた古い空き缶も顔を出し、道路開通からの約半世紀分のゴミが埋もれている可能性もある。記者がペットボトルを手に取ると「中身の入ったのは注意して」と声を掛けられた。沿道の清掃を担当する専門業者によると「尿入りのペットボトルが多い。ひどい臭いですがキャップを開けて中身を捨てないと」。非常駐車帯も排泄物で臭くなっている場所もあるという。 こうしたゴミが側溝に落ちると雨風で須雲川に流れ落ち、土砂に紛れてしまう。箱根新道は自動車専用道で回収するにも車が停めにくく「側溝に網をつけたら落ち葉などでふさがり道路に水が溢れる」(横浜国道事務所)といった構造的な課題も。根本要因であるドライバーのモラルは変わる見込みがなく、パトロールでこまめに拾う対症療法を余儀なくされている。
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