ネパール通信20年分を出版 湯河原の元教員・神保映氏
湯河原小学校の元教員で、ネパール教育支援の会・NESAで活動する神保映(うつる)さん(73・吉浜在住)が、この夏に同会の20年の活動や現地事情をつづった本を出すことになった。
神保さんは51歳で退職した後に同会を設立。ネパールの首都カトマンズの事務所長として活動する傍ら、現地の街角風景や政情などを取材し「ネパール事情」として日本の会員に発信し続けた。100号以上の通信はワープロ打ちではなく、温かみのある手書き。このほど同会が20周年を迎え、記念事業として過去の通信を出版することにした。
女性の自立支援続けるNESA
同会では女性の自立支援のため、20年前から首都や村で裁縫教室を運営。それ以前の活動も含め300人ほどの職人たちが巣立った。卒業生たちは店を開いたり、就職するなどして裁縫を生活の糧にしている。
しかし2年前、ネパールで大地震が発生。数々の世界遺産の建物が崩落し、古都はつっかえ棒だらけに。裁縫教室や分教室も半壊、または全壊した。
同会では拠点のある村にテント40張や数百の衣類を届けて復興を支援。神保さんは現地で仮設分校や仮設店舗建設に関わってきた。
慢性の肺疾患で呼吸機能が落ちているが、標高の高いネパール行きを止めようとしない。今年も5月に帰国したばかりで、20周年の節目を日本で迎えた後、9月に再び現地に飛ぶという。
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