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公益社団法人小田原薬剤師会の会長に就任した 常盤 孝司さん 湯河原町在住 55歳

公開:2017年8月4日

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革新派の持つ確たる理想

 ○…従来の事業をやればいいのではなく、従来行ってきた事業をいかせる事業を起こすこと―。2市8町からなる薬剤師会の新会長は革新派。根底にあるのは無論、薬局・薬剤師としての自覚。薬局は「患者さんがたずねられるところ」、薬剤師は「医薬品を通して健康管理に貢献する」。明確な像はこの人の中にあり、その集団である薬剤師会として「明日に向かって何をすべきかを今に組み込まないと進歩がないでしょう」と言い切った。

 ○…少年時代は地元吉浜海岸や新崎川が遊び場だった。お囃子で笛を吹いていたこともあり、夏祭りの音を耳にするとつい外に出たくなる。祭りや部活で培った先輩・後輩のつながりは今でも宝だ。大学卒業後に勤めた製薬会社の赴任先・富山で一回り上の小田原高校の先輩と出会った。彼は当時若手で一番の出世頭。「頼りにされるのは医学知識、薬学知識に長けている者」という先輩の仕事量は半端ではなかったが、3カ月を共にして背中から学んだ。「休みはなかったけど充実してた」と感慨深げ。

 ○…実家の薬局に戻り、まずしたことは法規の勉強。薬局とは、薬剤師とはなんぞやを追い求めた。会員になって20年で任された会長職だが「まだまだヒラで、現場でやっていたかったな」と重きをおくのは眼前の患者。処方箋の調剤をするだけが仕事ではなく、身体に関する知識を身につけ、不調や健康相談、ひいては美肌相談にも応じられる姿こそが、本来の薬剤師。

 ○…スマホの待受画面は35kgのマグロを釣り上げた時の写真。仲間との海釣り話と愛車・ハーレーの話になると強面が一変、無邪気さが踊る。仕事の合間を縫って1人でツーリングに出かけては全国の美しい景色に浸る日も。2人の娘と1人の息子の将来を問えば「本人に任せる。好きなことやれよ」。娘2人は家を出て顔もあまり見ないが、父親のこの言葉の真意は放任ではなく、信頼。

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