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最新号:2011年1月20日号

古谷市長×本紙編集長 新春対談 活力に満ち 輝き続ける都市を実現 平成23年年頭 古谷義幸がまちづくりを語る

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2011年1月 1日号

まちづくりについて、本紙に語る古谷義幸市長
まちづくりについて、本紙に語る古谷義幸市長

 平成二十三年の新春、本紙では恒例の企画として、古谷義幸市長との対談を行った。古谷市長には、平成二十三年度からスタートする新総合計画や、市長が考える「市民力」や「地域力」などについて、率直に語ってもらった(聞き手/秦野編集室・須藤一成)。

─新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 平成二十二年を振り返って率直な感想をお聞かせください。


 明けましておめでとうございます。

 お陰様で、一月の市長選挙では、再選させていただき、二期目の市政運営に取り組んでおります。初心を忘れず、十七万市民の幸せのために全力を尽くす思いを新たにしたところです。

 さて、総合計画第三期基本計画の最終年となりましたが、概ね順調に進捗していると考えています。特に、長年の懸案であったクリーンセンター建設も着工の運びとなりました。地元の皆さんの特段のご理解に心から感謝を申し上げます。

 そして何と言っても、市制施行五十五年の節目の年に、天皇皇后両陛下をお迎えし、第六十一回全国植樹祭の式典が開催されたことは、とても光栄なことでした。招致の段階から市民総ぐるみで取り組んできた活動を振り返りますと、感慨も一入です。

─今市民は、将来に対する夢や希望を欲しているように感じます。平成二十三年度から新総合計画がスタートしますが、市民が「安心して秦野でずっと暮らせる」と感じるような、まちづくりが求められているのではないでしょうか?古谷市長のまちづくりに対するビジョンをお話しください。

 国政は閉塞感が漂い、長引く景気の低迷は、我々の生活は勿論、企業、自治体においても非常に厳しい状況にあります。とりわけ、意欲や能力のある若者の雇用を考えると、この国の将来に危機感を感じざるを得ません。

 困難な時代であるからこそ、誰もが夢と希望を持ち、安心して暮らせるまちづくりがこれまで以上に強く求められています。

 こうした中、新年度からは、「しあわせ(幸せ)・輝くみらい(未来)HADANO2020プラン」をサブタイトルとした新総合計画がスタートします。市民と行政が、しっかり「協働・連携」し、「自治を実践する」ことにより、活力に満ち、将来にわたって輝き続け存在感のある都市が実現できるものと考えておりますので、是非、お力添えをお願いいたします。

長期的視点の行政サービスを展開

 −新総合計画とも関わりのあることですが、秦野市が現在進めている公共施設の再配置計画は、質の高い市民サービスの維持と言う視点に立つと、一面では難しさもあると思うのですが、どのように進めていかれるのでしょうか。

 一昨年秋に、「公共施設白書」を刊行しました。人口減少社会の中での公共施設の老朽化への対応は、全国の自治体が抱える問題です。特に、本市のようにベットタウンとして人口が急増し、発展した都市では、公共施設の整備が一時期に集中しており、維持費を含めた財政負担は、大変重大な課題です。将来訪れることが確実な課題を先送りすることは、次世代に多くの負担を押し付けることになります。そこで本市では、全国に先駆けて、この先四十年間に維持できる施設の量を試算し、公共施設の再配置を進めることとしました。具体的には、既存施設の多目的、多機能的な活用を進め、施設の量は減らしても、その機能は維持できるよう工夫を行うなど、長期的な視点から持続可能な行政サービスを実現していきたいと考えています。

 しかし、これらの作業も市民の皆さんとの共通な理解が必要です。全てのデータや検討経過を公表し、公共施設を使う人も、税や使用料で支える人も同じテーブルに着いて議論し、様々な立場の皆様の意見に耳を傾けながら、この問題に取り組んでいきたいと考えています。

 −日ごろから古谷市長は「市民力」「地域力」ということばをよく使われますが、実感として秦野市ではそうした力が着実についてきていると感じますか。

 市長職に就任以来、市民一人ひとりの力を結集して、地域や様々な団体、企業に応援がなくては都市(まち)の発展はあり得ないと申し上げてきました。そして、その応援者が多い都市(まち)が、輝き続けていけると思っています。

 勿論、「市民力」「地域力」と言っても、その力の発揮方法や場面は千差万別です。ただ、「市民の誰かの幸せのために、小さなことでも自分が今できることをする」しかも、コツコツと気負わずに。そんな協力が嬉しくて仕方ありません。例えば、先に触れました全国植樹祭の開催に当たっては、自治会をはじめ各種団体による道路清掃などの環境美化活動、市民団体による植樹事業、企業などによる新たな商品開発や販売も行なわれました。また、総合防災訓練では、「見て、学ぶ」劇場型から市民主体の実践型への移行、伝統の「たばこ祭」でも、若い世代の企画・運営によるイベントが開催されたほか、新総合計画など行政計画などへの積極的な参画が図られています。市民が主役のまちづくりへの着実な手応えを覚えているところであり、大変、頼もしく感じています。

 同時に「行政力」も高めなければなりません。「市民力、地域力」と「行政力」、この両輪の歯車がしっかり噛合っていれば、素晴らしい秦野のまちづくりが出来ると確信しています。

 −年頭に当たり、市民に対し市長からメッセージをお願いいたします。

 昨年、大河ドラマ「龍馬伝」が放映されましたが、幕末の高杉晋作の辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉があります。まさに、人生は心の持ちようではないかと思っています。できるかできないかわからない時は、できると思って努力をしていきたい。市政においても、そうした姿勢で取り組んでまいりますので、引き続き、市民の皆さま方のお力添えを賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

 結びに当たり、新しい年が、皆様方にとりまして健康で明るい幸せな年となりますことを祈念し年頭のごあいさつとします。

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「市民の協力が嬉しい」と話す古谷市長
 

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