5月8日(日)の母の日を控え、秦野市内のカーネーション農家で出荷がピークを迎えている。秦野市農業協同組合花き部会カーネーション部の監物(けんもつ)周作部長は、「計画停電や重油の値上げなどもありましたが、順調に育っています。母の日に、カーネーションを楽しんでもらえれば」と話す。
秦野市のカーネーション出荷量は年間255万本で、県内1位を誇る(神奈川農政事務所調べ・平成18年産)。市内の温室栽培の歴史は古く、昭和8年頃からタバコ栽培のノウハウを活かして始まったという。 現在、カーネーション部に所属する農家は21軒で、作付面積は232アール。県内出荷量の32・8%を占めるまでになった。
同部ではおよそ130品種を栽培し、約5割を東京都に、そのほか南関東などにも出荷している。市内では「じばさんず」や量販店の店頭に並ぶ。
今年は、3月11日に発生した東日本大震災による計画停電の影響や、温室の燃料である重油の高騰など、苦労も多かった。「保温用の二重カーテンを設置するなど工夫を重ねました。母の日に間に合う生育ペースです」と監物部長は説明する。
個性的な品種も
また、最近では切り花としてだけではなく、アレンジメントが人気を呼んでいる。花を犬のプードルの姿にしたギフトなども、各農家で制作するようになった。
品種に関しても、消費者のニーズに応えて多様化が進んだ。監物部長は「最近では定番の赤色だけでなく、赤紫色や黄色い花に赤いフチがあるものなど、個性的な品種も人気です。ぜひ、多くの皆さまに花を楽しんでもらえれば嬉しいです」と呼びかけた。
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