社会福祉法人むつみ福祉会 特別養護老人ホーム菖蒲荘(三廻部510・河井光枝施設長)の介護課長を務める金子洋子さん(62)がこのほど、市内で唯一「第19回(平成23年度)神奈川県介護賞」を受賞した。また、「平成23年度神奈川県社会福祉関係者等表彰」を柏木祐三子さん(秦野精華園)、坂口奈津江さん(同)、長谷川はつ子さん(同)、小見山昇さん(菖蒲荘)がそれぞれ受賞した。
県介護賞とは、介護業務に携わり、その業績が特に優れた人を表彰するとともに、あわせて広く介護に従事する人の励みになることを目的に平成5年度に創設
された表彰制度。
県立音楽堂で10月20日に開催された贈呈式では、黒岩祐治県知事から賞状と記念品のブローチが贈られた。
金子さんは昭和57年8月から介護職員として菖蒲荘に勤務。現在は介護課長として利用者の介護全般に携わりながら、職員一人ひとりの意見を尊重して後進の育成にあたっている。豊かな経験と分析力を持ち、誠実な勤務態度と介護業務の技術向上に尽力したと評価された。
開設以来始めて職員が介護賞を受賞した菖蒲荘では10月24日、利用者と職員がホールに集まり今回の受賞を祝い「親睦会」を開催した。河井施設長が全職員を代表して「ご利用者主体の介護と後進の指導育成に日々尽力して頂き感謝している。本当におめでどう」と労いの言葉を送った。その後、利用者の家族会からは「家族の事のように嬉しい。いつも心のこもった介護をありがとう」と花束と記念品が贈られた。
受賞にあたり金子さんは「利用者、家族、職員、地域ボランティア、たくさんの人に支えられて頂いた賞。介護を通してたくさん学びがあった。受賞に甘んじることなく、人との触れ合いを大切にし、人から得た経験を今度は返していきたい」と気持ちを新たにした。
社会福祉表彰市内から4人
平成23年度神奈川県社会福祉関係者等表彰は、民間社会福祉施設等において、多年にわたり社会福祉事業等に貢献し顕著な業績を残した人に贈られる賞。
社会福祉法人かながわ共同会秦野精華園からは、柏木祐三子さん、坂口奈津江さん、長谷川はつ子さんが受賞した。
柏木さんは主任支援員として、作業手順の説明などで入所者の日中の仕事を支援している。「利用者さんとの関わりが楽しいと思っているうちに、もう20年も経ったという感じ。皆さんの笑顔に励まされている」と受賞の感想を話した。
坂口さんは主任支援員として、在宅の障害児・者が地域交流やボランティア活動をする際の窓口的な役割を果たしている。受賞に対し「利用者や家族、関わる方みなさんから日々学ばせてもらっている。これからも、相手の思いに気づける職員でありたい」と話していた。
「調理員の中で一番の年長」と胸を張って笑う長谷川さんは、調理員として利用者や職員の食事を3食作る。「おいしかったよ、と言ってもらえるのが励み。賞をいただいたことは実感がありませんが、健康で働き続けられてよかった」と話していた。
菖蒲荘からは小見山昇さんが受賞。
小見山さんは事務主任として事務全般と職員や利用者の送迎などもこなす。利用者とドライブを楽しむことも。「たくさんの人に支えられ20年が経った。少しでもご利用者の生きる喜びのお手伝いができるように、今後も精進したい」と受賞の喜びを語った。
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