南が丘商店会(小林真理子会長)にある全20テナントがこのほど入居した。同地区に住む20代の若手経営者が年内にオープンする予定もあり、小林会長は「南が丘地区で育った若手も参入したことをきっかけに、商店街を盛り上げたい」と話す。
南が丘商店会は同地区の開発とともに神奈川県住宅供給公社が整備、昭和62年から店舗契約が始まった。開発当初から店を構える酒店は「酒店、美容院、花屋、パーラー、パン屋でスタートした」と当時を振り返る。74台の来客者用駐車場やスーパー、郵便局なども商店街内にあり、住民の生活を支えてきた。
中元や歳暮の時期の売出しやもちつきなど地元密着のイベントを行い、多くの人が集まる姿も見られたという。一時的に全店舗入居したこともあったが、バブル崩壊などの影響を受け、店舗数は減少していった。
そこで同公社は、平成19年に賃料を値下げ。一方、商店会も七夕の飾り付けや地域団体と協力してバザー、ゴスペルサークルによるライブなどを実施した。夏の恒例イベント「夜店市」では、各店の商品を景品としたゲームを行うなど利用客への還元や店のPRを続けている。
「7店舖は南が丘の住民がオーナー。”地元愛”を生かしてにぎやかで明るい、魅力ある商店街にしたい」と小林会長。年内オープンを目指すカフェ&バー「ALCENTRO(アルセントロ)」の椎野祐介さん(28)も、南が丘で育った住民の一人だ。学生時代に食事や買い物で訪れた、活気ある商店街を取り戻したいと地元での出店を決めた。椎野さんは「みんなが楽しく過ごせる空間を作りたい」と意気込む。
若手の参入に対し、小林会長や酒店の店主らは「新しい若手の発想は楽しみ。商店会の刺激になればと思う」と期待を寄せた。
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>