金井酒造店 新酒の仕込みが最盛 毎日早朝から蔵人らが丹精込め
市内の酒造元「金井酒造店」(本社/秦野市堀山下・佐野英之代表取締役)では、12月になり、今年も新酒の仕込みが最盛期を迎えた。現在毎日早朝から蔵人たちによる仕込み作業が続いている。
酒造りは朝5時半頃から始まる。甑(こしき)と呼ばれる蒸し器で酒米を蒸し、麹をまぶしたものを、直径1・8m、高さ2・3mのほどの巨大なタンクに入れ、酵母と丹沢の伏流水を加えて仕込む。同蔵で杜氏を務める内山正さん(75)は、「今年は米の作柄も良かったから良い酒ができる。期待してください」と胸を張る。
秦野産の酒米「五百万石」などを使い、地産地消の取り組みなども行う同社の酒造りで、最も特徴的なのが蔵内でモーツァルトの名曲を流すこと。「麹菌を刺激して、のど越しの良い、まろやかな口当たりの味になる」と、同社の佐野博之専務は理由を話す。
同社では、大吟醸や吟醸、純米酒など、高級酒に力を入れており、今年も例年並みの1・8リットル瓶で約8万本の新酒の製造を予定している。
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