東中が環境大臣表彰 全校でのエコ教育に評価
東中学校(石田崇男校長・全校生徒301人)が12日、2012年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受けた。同表彰は地球温暖化防止月間の毎年12月に、温暖化防止活動に顕著な功績があった個人や団体に対し、環境省が行っている。
同校は対象5部門中の「環境教育・普及啓発部門」での表彰。全学年で取り組むエネルギーや地球温暖化を中心とした環境教育、生徒が中心になっての資源回収、省エネ行動、さらにその継続性が評価された。
2008年度からエネルギーや地球温暖化をテーマに環境教育を開始した同校。生徒、教職員が協力して行う活動名は「地球を大切に思い、進んで行動できる子供を育てるエネルギー環境教育」。生徒たちが環境への正しい知識を学び、将来どのように生活していけばいいかを身に付けることがねらいだ。
授業を軸に様々な活動
同教育担当の理科の加藤和宏教諭が5年前に赴任した当時、生徒のエネルギーに対する関心が薄いこと、学校で電気を使い過ぎていることを感じたという。
環境教育は理科を中心に行われ、社会、技術・家庭などの科目も関わり、実生活に関連する事柄を授業で取り上げている。
2年次の技術科の授業では、外部講師に東京電力の職員を招き「待機電力の測定」を行っている。この学習に基づき各教室で節電が呼びかけられる。不要な電気のスイッチを切るなど生徒1人ひとりが節電の意識を持ち、3年生の代表者は見回りも行っている。日中は明るい教室の窓際の電気を消して授業を行う学級もある。また、家族とともに家庭で待機電力削減を実践する生徒もいるという。
また、年4回、生徒会本部が中心となり、家庭から出るアルミ缶、新聞紙、牛乳パックなどの資源回収も行っている。
他にも、各教室に古紙回収箱の設置や、校内照明のLED化を実施。同校で行われた(財)省エネルギーセンターの「省エネ教室」で校内の使用電力量をモニターに表示する「省エネナビ」の設置を機に使用量は、毎日昼の放送で全校に伝えられ、省エネへの意識を高めているという。
生徒会長の牧島真子さん(3年)はこの学習をすることで「電気の使い過ぎやレジ袋の使用が温暖化に繋がると知り、待機電力削減は家庭でも行っている」と話した。副会長の原奏さん(同)は「資源回収や省エネ行動はみんなで協力してやるべき」と話した。
加藤教諭は「今までやってきたことが認められてよかった。将来、国を背負う生徒たちが環境への意識を持つことは大切」と話した。
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