▼8月19日に開催された秦野市議会議会活性化特別委員会で、議会報告会に関する検討が行われた。委員会では、年間の開催回数を2回とするのか1回とするのか議論が交わされたが、結果的には回数の論議に踏み込むことはせず、当面来年4月ごろに次回の議会報告会を開催することだけが決まった。
▼そもそも秦野市議会では昨年11月、議員が直接市民に議会活動を報告する場として初めて議会報告会を実施、その後同様に今年4月にも開催した。議会で年間の開催回数を2回と定めていた訳ではないが、秋と春に催したことで議員自らも年間2回開催するという意識はあった。同委員会の小委員会でも、年間2回開催することを続けていくべきでは、という意見が多く出されていたという。せっかく始めた議会報告会をたった1年間開催しただけで年間1回に縮小してしまうのは、あまりに後ろ向きであり、議会の熱意を感じない。
▼「市民からの質問に対する議員の意見がどうしても個人の信条や考え方に基づいたものになりがちで、議会の総意を反映したものにならない場合がある」「専門的な知識を要求される質問には答えることが困難な場合がある」などと、これまでの2回の中から問題点を指摘する議員がいる。
▼しかし様々な課題には解決方法があるものも多い。例えばその都度テーマを決めることだ。今回は子育て・教育とか、次回は環境など、分野を決めることで議員もある程度事前に準備ができる。さらにテーマを絞ることで市民の関心も高まり、参加者が増える可能性もある。テーマが決まっていれば担当の市職員を招いてもいい。より多くの市民が集まりやすいよう、開催時間や曜日などにも工夫を凝らしたい。過去2回のように1回につき2日間開催するなら、平日と休日を1日ずつとか昼間と夜と1回ずつ開催するなど、環境づくりに努めることも重要だ。
▼当初予算を審議する3月議会の終了後であり、新年度に入って間もない4月頃開催するという今回の「落としどころ」。年間1回を唱える会派にとっては回数縮小への理由づけとして「1年間で最もふさわしい時期」での開催であり、また2回開催を主張する会派にとってみれば「ひとまず次回の開催が決まった」という、実に絶妙なタイミングの、玉虫色の決着だ。このまま年間1回に後退してしまったら非常にもったいない。
▼ともかく次回の議会報告会は来年の3月議会の後に行われることになった。まだ十分な時間はある。せっかくのこの期間を無駄にしてはいけない。これまで出てきた課題や問題点をしっかりと整理し、解決策を講じて欲しい。議会報告会は市民が議会に触れるとても大切な機会だ。
|
|
|
|
|
田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
|
|
|
|
|
|
<PR>
秦野版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|