元日に特別公開 大日堂の重要文化財
大日堂(秦野市蓑毛674)に安置されている「木造大日如来坐像」や「木造聖観音菩薩像」など、県や市の重要文化財に指定されている仏像が2014年1月1日(水)に公開される。初詣に合わせた開帳は初めて。時間は午前0時から午後3時まで。
公開のきっかけは、地元住民の有志らが組織する秦野みのげ文化の会(加藤仁美会長)が、大日堂を管理する宝蓮寺に提案したこと。蓑毛地区の歴史や文化の保全・継承活動を行っている同会が来年で設立5年目を迎えるにあたり、「記念して新しい取り組みをしたい」と発案したという。
今回拝観できるのは、いずれも県や市の重要文化財に指定されている貴重な仏像。1974年に県の重要文化財に指定された木造大日如来坐像は、1本のヒノキから切り出したもので像高199・5cm、造りから平安時代の製作と推定されている。同像の向かって左側に「釈迦如来坐像」「阿弥陀如来坐像」、右側に「宝生(ほうしょう)如来坐像」「阿閦(あしゅく)如来坐像」の4体が鎮座しており、5体合わせて「木造五智如来坐像」と呼ばれている(市指定重要文化財)。
木造聖観音菩薩立像は、大日堂境内にあった観音堂から廃堂の際に移された像高228cmのもので、同じく市指定重要文化財。
同会は大日堂の他、閻魔堂や仁王門、その内部に安置されている仏像群や周辺環境の保存活動を行っている。秦野の貴重な文化財として後世に伝えていくことを目的に、これまでも定期的に特別公開をしてきた。
同会事務局は初めての元日の実施に、「貴重な文化財が数多くあります。初詣の際に拝観することができるので、ぜひご参拝ください」と話している。好評だった場合は次年度以降も続けていくという。当日は拝観者にしょうが湯を振る舞う予定。
また12月28日(土)の午前9時から、元日の公開を前にすす払いを行う。同会事務局は「お手伝いをして頂ける方は、掃除ができる格好でお越しください」と呼びかけている。
大日堂は宝蓮寺縁起によると、742年(奈良時代)に聖武天皇勅願所として建立され、行基らによって五智如来が造立されたという。現在は1729年(江戸時代)に再建されたものが残っている。
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