県立西部総合職業技術校(かなテクカレッジ西部/秦野市桜町)で9月19日、市内菖蒲の谷工務店 谷和雄さん(53)による鉋(かんな)がけの授業が行われた。
指導を受けたのは、木工家具職人などを目指す「木材加工コース」の受講生。今年度は10代から40代の男女20人が1年間、技術や知識を学んでいる。
この授業は、小田原市で11月に開催される鉋がけの全国大会「全国削ろう会」の薄削り競技学生の部に、受講生11人が出場する事を受けての実施。谷さんは、全国大会に何度も出場し、削ろう会の世話人も務めている。同校に大会出場を呼び掛けたのも谷さんだ。
1千分の1㎜を競う薄削り競技では、鉋の台と刃の精密な調整が重要なポイント。授業前半で谷さんは、砥石の選び方や刃の砥ぎ方など実演を交えながら説明した。後半は、それぞれが調整した鉋で薄削りに挑戦。削り屑が途中で切れてしまうなど思う様にいかない受講生は助言を受けながら微調整を重ねていた。
川崎市から通う飯田和幸さん(36)は、「鉋の技術が少しでも上がるならと思い大会出場を決めた。入賞賞品の鉋も欲しい」と大会への意気込みを語った。
谷さんは「皆さんにとても熱心に話を聞いていただいた。全国大会は若い人たちに良い経験になると思う。ぜひ入賞してもらいたい」とエールを送った。
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