犯罪防止などを理由に地域住民の繋がりの重要性が報道される中、南中学校2年生の何気ないあいさつのひと声が、地域の人を元気づけた。
3月下旬、渋沢に住む渡辺一枝さん(72)が自宅近くを歩いていたところ、自転車で通りかかった南中2年生の綾部峻君、小山田直樹君、小林駿君、原伊吹君が「こんにちは」と声を掛けた。日頃から仲が良く、行動を共にするという4人。渡辺さんが笑顔で元気に「ありがとう」と返してくれたことを覚えているという。「あいさつは自然なこと」と綾部君。渡辺さんは「子どもたちが明るくあいさつをしてくれて、とても気持ちがよかった」とその時の心境を振り返る。
その数日後に、渡辺さんと4人はコンビニエンスストアで偶然再会。互いに顔を覚えていたため、どこの学校の生徒かなどについて話をしたという。渡辺さんは「今は物騒な事件もある中、素直な子が身近にいると分かり嬉しい。声を掛け合うことは地域のためにもなるはず」と話す。
小中学校の取り組み
同中学では年3回「あいさつ遅刻防止週間」に、地域の青少年相談員と生徒が登校時間に校門であいさつ運動を行っている。この運動には、委員会活動の一貫として参加する生徒のほか、「あいさつ部」の部員が自主的に参加しているという。南中の職員の1人は「地域の方などから『南の子はよくあいさつする』という声を頂く」と話す。
「小学校でのあいさつ運動を通して、声かけを意識するようになった」と原君。小山田君以外の3人は南小学校出身。南小では以前から、登校時間に当番の生徒が昇降口に立ちあいさつ運動を行っている。同小学校の杉山哲也校長は「小学校のあいさつ運動はあくまで校内でのもの。地域の人へのあいさつはまだ十分にできているとは言えない」と課題を述べた上で「子どもたちが地域の方に褒めて頂けるのは嬉しいことで、入学式や朝会でも今回のことを話した。子どもたちに自分はできているか考えてもらえたら」と話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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