噴火警戒レベルが5月6日に「2」に引き上げられてから2週間が経過した箱根山。例年、秦野市内の小学校の多くが、春季遠足で大涌谷をはじめ箱根を訪れており、警戒レベル引き上げ以降、各学校では行き先の変更の対応に追われた。
秦野市内の市立小学校全13校のうちの多くが、例年4月、5月に春季遠足を実施している。今年度の当初予定では、9校が遠足先を箱根方面としていた。
警戒レベルが引き上げられる前の4月中に実施済の5校(南小5年、大根小5年、上小5・6年、渋沢小5年、堀川小4年)は、大涌谷を含む箱根方面への遠足を予定通り行った。
5月実施の4校(本町小4年、東小5年、末広小3年、鶴巻小4年)は、全校が行き先を変更した。
本町小と東小は、大涌谷を含む箱根エリアの計画を、県立生命の星・地球博物館やわんぱくらんど等小田原市内の施設に変更。末広小の行き先は、芦ノ湖等で大涌谷はコースに入っていなかったが、「様々な事柄を考慮し」同博物館等に変更した。鶴巻小は、大涌谷を箱根関所資料館に変更し、芦ノ湖等と一緒に訪れた。いずれの学校も遠足は実施済。
北小と南が丘小の2校は箱根以外が行き先だった。
各校が行き先変更を決定したのはゴールデンウィーク中。同期間中に噴火レベルの引き上げや大涌谷に続く県道等の通行止め、遊歩道の閉鎖等が決まり、各校の校長裁量で変更を決定した。校長や担当の教職員は休み中に連絡を取り合い、ゴールデンウィーク明けすぐに子どもたちと保護者に説明する準備を整えた。
子どもたちからは、変更を残念がる声もあったが、ニュース等で箱根の現状を理解している児童が多く、すんなりと受け入れられたという。保護者にはプリントや配信メールで変更を伝えた。変更に対するクレームは入っていないという。
西小と広畑小は秋に遠足を予定している。西小4年と広畑小3・4年が箱根方面を予定しており、現在行き先の変更等を検討中だ。2校は、刻々と変化する状況を分析しつつ、夏にコースの最終決定をする予定。
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