秦野高校女子バスケットボール部(安藤謙市監督・部員26人)が、第69回関東高等学校女子バスケットボール選手権大会県予選でベスト4に入り、1974年の創部以来初となる関東大会への出場を決めた。関東大会は6月6日(土)・7日(日)に山梨県富士吉田市で開催。初戦は駒澤大学高校(東京)。
関東大会に出場できる県ベスト4をかけた大一番の相手は市ケ尾高校。昨年は惜しくもここで散り、涙をのんだ。先輩の背中を見てきた現3年生だけでなく部員、OGを含め全員が「今年こそは」と全身全霊で挑んだ。しかし、前半は振るわず29-24の劣勢。さらに、第3ピリオドでは10点以上の差を付けられた。
安藤監督が「個性豊かな選手が揃うチームをうまく繋ぐ」と信を置く市川弥菜実(みなみ)主将(3年)に、一番大変な状況で「ここで仕事をしないでどうする」と交代を指示。コートを駆ける5人をベンチから見つめていた市川さんは「勝たなきゃいけないという全員の思いがあった。10点離されていてもベンチや保護者のいる応援席は負けている雰囲気が全くなく、それが力になった」と振り返る。コートの5人、これまで苦楽をともにしてきた部員、OG、保護者一丸となり「人任せにはしない」との信念で決死の追い上げを見せ、同ピリオドで12点引き離す。リードを保ったまま追加点を重ね56-70で凱歌をあげ、創部以来初の関東大会出場の歓喜に包まれた。
タレント性豊か最後は「気持ち」
長身ながらもよく動き、ディフェンスの読みは抜群のオールラウンダー富井千秋さん(3年)、インサイドの要であり得点源、チームを支える泥臭いプレーも厭わない杉本里佳子さん(同)の2人の国体候補選手を筆頭に、強気なシューター本多美優梨さん(同)、スピード、脚力、美しいシュートフォームの知花(ちばな)エミリさん(同)、最後までボールを追う執着心を持つ梁木(やなき)さとみさん(同)などタレントが揃う同部。関東大会の翌週にはIH(インターハイ)県予選も控え、「今日の練習で結果が決まる」と肝に銘じ練習に励む。
関東大会県予選で戦った県内の強豪校に、選手は「勝てない相手ではない」と自信を深める。それでも一軍を導く安藤監督は「県内で頂点を狙うのは簡単ではない。関東大会では県代表として秦野らしいバスケをしっかりやり、いい経験を積み、IH(インターハイ)に向け、新しい変化を身につけて欲しい」と選手に大きな期待を寄せる。市川さんは「関東は私たちの力がどれほどかを試す挑戦の場。皆どこかしらに痛みを抱えているけど、もうここまで来たら気持ちです」とチームを信じ、新たな伝統の一歩となる舞台に思いを馳せる。
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