NPO法人神奈川県自然保護協会が3年間かけて神奈川県内で豊かな自然が残る「生物多様性ホットスポット」191カ所を選定。秦野市内ではその中で名古木の棚田など、8カ所が選ばれた。
この「生物多様性ホットスポット」とは、希少種や保全すべき種が集中して生育・生息する森や草原、水辺などの場所や生物多様性の保全上重要な地域。同協会では、特に県内の生物に詳しい専門家らに協力を依頼し、2012年から3年間をかけて選定作業を進めてきた。
そのうち秦野市では「新大日ノ頭〜烏尾山」(戸川)、「四十八瀬川流域の森林(三廻部〜甘柿橋)」(三廻部)、「秦野市権現山〜弘法山〜吾妻山」(南矢名)、「八国見山南側に広がる尾根と谷戸」(渋沢)、「頭高山」(千村)、「柳川生き物の里」(柳川)、「蓑毛の渓谷林」(蓑毛)、「秦野市名古木(棚田)」(名古木)の8カ所が選定された。これらの地域は、それぞれ自然林や里山林、水辺などに様々な生物が生息する貴重な自然が残っている。
そのうちの一つが名古木地域に広がる棚田だ。ここは元々耕作が行われていなかった荒廃した棚田だったが、2003年にNPO法人自然塾丹沢ドン会が復元に取り組み、田植えを始め、現在でも続いている。2004年には環境省の里地里山保全再生モデル事業として全国4カ所の中の1つにも選定されている。同会の片桐務さんは、「今回選定されたことをとてもうれしく思う。ずっと米づくりを続けてきて、地元の方々からも理解を得られてきた。里山の再生・保存活動を通じてアカハライモリやホトケドジョウなどの水生生物が戻ってきた。自然と共生する豊かな里地・里山の環境を次の世代に継承する活動を続けていきたい」などと話した。
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