西中体育館・公民館・消防署 複合施設整備 大幅見直し 施工業者が辞退
秦野市の複合施設整備事業が大幅な変更を迫られている。当初計画では2018年6月に、市立西中学校体育館と西公民館、消防署西分署を一体化した新施設を整備する予定だったが、施工業者が建築資材の高騰等を理由に辞退。市では、消防署と多機能型体育館に分割して整備する方針だ。
秦野市では、2011年3月に「公共施設再配置計画」を策定した。超高齢社会の到来による税収減や福祉関連の支出増、公共施設の老朽化による更新費用など将来的な財政リスク等に備える施策だ。
その一つの手法が、複数の公共施設をひとつにまとめ維持管理費の効率化を図るというもので、今回見直しとなった西中学校体育館等の複合施設整備は、同計画のシンボル事業に位置付けられている。
資材・人件費高騰で難色
複合施設は、現在の消防署西分署周辺(柳町)の約5000平方メートルに整備される計画。当初案では、室内温水プールや大小のアリーナ、学校特別教室などが設置され地域コミュニティの拠点としての機能が期待されていた。
市では同施設整備にあたり【1】施設の設計・建設【2】維持管理【3】施設運営の3つを一括して民間事業者に発注する方式を採用。2015年1月にプロポーザル方式で募集し、1つの共同企業体(JV)が企画提案の意志を表明した。
そこから次の事業者選定のステップになる5月の事業提案書受付に向けて、市とJVが具体的な条件等を話し合ったところ、建築資材や人件費の高騰、今後の見通しが不透明であることなどを理由にJVが辞退したという。
複合予定の3施設のうち消防署西分署は、2020年開通予定の新東名高速道路の消火・救急等を担当することが決まっており、体制整備が求められていた。このスケジュールから市は3施設の一体化を断念、先行して2018年度までに消防署西分署を整備する計画に変更した。
もう一方の体育館及び公民館について、市では、「仮に、建設需要が落ち着く2020年以降に先送りしても、当初計画よりも良いものができるか不透明」などとして、今年度中に整備構想をまとめ2020年度までに整備する方針だ。
主な理由として、西中学校体育館が建設から45年を経過し老朽化が進んでいること、すでに地域住民に新たな施設への機運が高まっていることなどを挙げる。ただし、当初計画にあった室内温水プールは既存の屋外プールを改修するなど、設備も見直される方向だ。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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