秦野市秦野駅南部(今泉荒井)土地区画整理事業の竣功式が2月18日、今泉あらい湧水公園で行われ、施行者である秦野市秦野駅南部(今泉荒井)土地区画整理組合(三杉克篤理事長)の関係者や協力者、来賓など約45人が参加した。
施行地域は今泉字上川原渕、字荒井および字諏訪原の一部の約3・2ヘクタール。秦野駅から西へ約400m、徒歩5分ほどの場所。施行前はほぼ農地や休耕地だった。
事業対象地域は秦野駅南部土地区画整理事業区域(30・4ヘクタール)の一部として1979年に都市計画決定されたが、今泉地区は住民らの合意が得られなかったこと等から長期に渡り未着手状態となっていた。
滞ったインフラ整備を進め資産価値を高めるため、地権者らは2009年に農地地権者会を、2012年12月に同組合を設立。「子どもや孫のために住みよいまちにしよう」と奮闘した。
現在も住宅の建設が進んでおり、既に約15軒に居住者もいる。三杉理事長は「事業に協力して下さったスタッフ皆さんに感謝している」と話す。
荒井湧水を公園として保存
この地域には古くから人々の生活を支えてきた荒井湧水・用水があり、子どもたちはよく裸足でドジョウを捕まえていたという。
今回の事業で、荒井湧水周辺の湿地帯は今泉あらい湧水公園として保存されることとなった。園内には水神の石祠が祀られ、桜などの樹木が植えられている。
公園内をよく散歩するという70代の女性は、「若い頃、この川によく洗い物をしに来て、近所の人と話すのが楽しかった。ここにはいい思い出がいっぱい。利用する人達にはきれいに使って欲しい」と話す。
竣功式当日、秦野市立南小学校5年4組が総合学習の時間の授業の一環で同公園を訪れていた。子どもたちは園内を自由に観察。小川の樹にとまるカワセミを見つけ、歓声を上げていた。
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