東海大学前駅と東海大学湘南キャンパスの間にある、勾配の急な階段を改修しエスカレーターを設置する工事が7月11日から始まった。完成予定は来年3月。工事前の7日には、長年「大学への近道」として利用されてきた現在の姿を写真に残そうと、学生や地元商店の人々が集まり記念撮影を行った。
市道433号線(南矢名)にあるこの急階段は、キャンパスが完成した1963年にはすでにあったとされ、地元の人は「60年前にはあった」という。学生の間で「この階段でつまずくと留年する」というジンクスが生まれたほか、地元のランドマークとしても親しまれてきた。
一方で、近隣住民や学生らの安全性と利便性の観点から、秦野市と東海大学がエスカレーターの設置に向けた準備を進めてきた。
今回の工事では、階段の西側を今より勾配の緩やかなものに変え、階段の東側にエスカレーターを設置する。エスカレーター部分の工事費1億円を東海大、階段部分の6千万円と年間維持費を市が負担する。
7日、集まった学生らは、「たくさんの思い出をありがとう」と書かれた横断幕を手に記念撮影を行い、慣れ親しんだ急階段との別れを惜しんだ。
階段と東海大学前駅の間に住んでいる北村肇さん(4年生)は、学校へ行く際よくこの階段を上ってきた。長い上り坂を歩き、階段の手前に着いて見上げた時には「ここまでもきつかったのに、もっと頑張んなきゃいけないのか」と感じたという。階段が完成するときにはすでに卒業している予定だが、「来年の建学祭は、エスカレーターを通って、後輩に会いに来たい」と話した。
工期中は、階段のすぐ手前を右に曲がる迂回ルートが提示されている。ほかにも一本北側の坂道へ誘導する案などがあったが、東海大学近道商店街側の要望で、商店街の人通りが減らないよう工夫された。
商店街の吉川沓那(とうな)会長は「エスカレーターができたら、近道商店街が知られる良いきっかけにもなると思う。学生さんはもちろん、地元のお年寄りも上がるのに苦労しなくなる」と完成に期待を寄せた。
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