高齢ドライバーによる交通事故が全国で相次ぐ中、高齢者による運転免許証の自主返納が広がりをみせている。
秦野警察署(横山俊二署長)管内では、今年10月末の時点で10万5982人(男5万9996人・女4万5986人)が運転免許証を保有している。このうち2万4647人(男1万5904人・女8743人)が65歳以上の高齢者で、90歳以上の保有者も50人近く含まれているという。
免許証の自主返納(65歳以上)は1月以降10月末までに294件あり、同署によると昨年1年間の301件を上回るペースという。主な返納理由は、「運転の必要がないため」「身体機能の低下を自覚したため」「家族や友人等のすすめ」など。
秦野署では、運転に自信がなくなったという人や身分証明のためだけに運転免許証を使用している人などに、自主返納の案内を行っている。
これは、免許証を有効期限内に自主返納した人と5年以内にその手続きを終えた人が、金融機関などへの身分証明書にも有効な「運転経歴証明書」を申請できるシステム。この証明書は免許証と違い有効期限はなく、1度申請すれば更新手続きは不要。さらに、協賛企業や団体、文化施設などで特典が受けられる。
秦野署では「高齢者が関係する事故は増加傾向にある。一歩間違えれば重大事故につながるものと認識して、積極的に自主返納を検討していただきたい」と呼びかけている。
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