神奈川県優秀技能者が発表され、「髪・癒し処BB・MASARU」(秦野市文京町)の古谷慶一さん(55)が理容師として受賞した。古谷さんは秦野市と伊勢原市の理容店が加盟する秦野理容組合の組合長を務めているほか、神奈川県理容生活衛生同業組合秦野支部支部長、同組合の講師も務め、後進の指導育成にあたっている。こうした長年の活動が評価された。
「理容師は人の造形に携わるもの。髪を切るだけではなく、お客様の造形を決める役割を持っているので、満足してくれた時は良かったと思います」と理容師の魅力を語る。初代である祖父が同店を立ち上げ、跡を継いだ父の背中を見て育った。大学進学も考えたが、結局は理容師の道へ。横浜市立横浜商業高校の理容科を卒業後は父の後輩が営む逗子の店で修業をした。休みは家でカットの練習やカラーの研究などに没頭し、仕事の覚えも早かったことから「先生から革命児と呼ばれていた」そうだ。
24歳の時に「髪・癒し処BB・MASARU」の支店として現在の文京町に店を構え、一人で切り盛りすることに。今に至るまで地元で理容師として働き、日々進化するカラー剤などの薬剤研究も行っている。
秦野理容組合の組合長としては「消毒」に力を入れており、県内で初めて保健所が指導する一般的な消毒方法よりさらに強化した複合消毒を取り入れた。組合加盟店とそうでない店舗との差別化もあるが、理容店ではカミソリなども使用するため「まずはお客様の安全を第一に守るため、複合消毒を徹底していきたい。できれば全店舗に広げていければ」と話した。
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