記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 12月22日0:00更新
40年余りの人生で、クリスマスイブに涙を流したことが2回ある。
たしか小学1年生だったか。当時暮していた社宅の6畳間で、母と姉、妹とクリスマスパーティーの準備をしながら仕事から帰ってくる父を待っていた。チカチカと点滅するツリー、ロウソクの灯の熱でくるくる回る天使の飾り。テーブルには、めったに登場しない丸いケーキとスモークチキン。あとは父だけ…だが午後7時…8時…、帰ってこない。「お腹へったよ〜」という子どもたちを見かねて母が「先に始めちゃおうか」という。早くごちそうを食べたいけれど大好きな父と一緒にパーティーもしたい。相反する願いに心がいっぱいになって、泣いた。その後のことは記憶にない。
父親になった今、2人の子どもの顔を見ながらたまにあの夜を思い出す。
2回目の涙は、大学時代…その夜は、思い出さない様にしています。 編集長N