秦野市消防本部は1月5日、2016年の救急出動状況を公表した。昨年1年間の救急出動件数は合計で7693件(前年比134件増)。救急車の出動件数は年々増加傾向にあり、過去最多を更新した。消防本部では救急車の適正利用を呼び掛けている。
救急出動状況を事故種別で見ると、急病による出動は5162件で、前年比181件増となっている。一方で、交通事故は490件(前年比69件減)、一般負傷は1056件(前年比27件減)と減少した。市内には5台の救急車が配備されているが、現在はフル活動している状況で、昨年は1日平均21・1件(68分に1回)の救急出動が発生している。消防本部では市民に向けた応急手当講習や市内のイベントなどで定期的に救急車の適正利用を呼び掛けており、全国的に不適正利用件数が微増しているなかで、秦野市では横ばい傾向にあるという。
介護施設にガイドブック
消防本部警防対策課によると、高齢化に伴い、急病や一般負傷で高齢者が関わる出動件数が増えているという。また、高齢者福祉施設からの要請や、病院から病院への転院搬送も近年増加傾向にある。救急要請の内訳を確認すると、室内での転倒による大腿骨骨折といった高齢者の負傷も増えていることから、同課では今年度のはじめから『救急ガイドブック』を作成。これは、高齢者福祉施設などを対象とした施設内でできる「予防救急」の観点からポイントをまとめたもので、昨年10月下旬に完成し、市内84施設に配布された。
このガイドブックでは、手洗い・うがいの励行、処方薬の副作用の確認、誤嚥・窒息予防といった急病の予防や、転倒・転落の防止策、かかりつけ医や協力病院との連絡体制の構築など、9つの予防救急のポイントを掲げている。一方で、命を守るために迅速な救急要請を行ってもらおうと、対応マニュアルや救急要請時の対応ガイドも掲載した。ガイドブックの中には「傷病者情報提供書」も含まれており、これに記入することで円滑な救急活動ができるようになるという。
『救急ガイドブック』は秦野市のホームページからダウンロードでき、一般市民でも活用できる内容が含まれていることから、同課では「参考にしてもらえれば」と話す。緊急に対応する必要がないと思われる場合は、自家用車や福祉タクシーなどの活用を呼び掛けており「今後も広く市民に救急車の適正利用をPRしていきたい」と話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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