曾屋神社(秦野市曽屋1の6の10、守山文夫宮司)北側の市道脇に、同神社から流れ出る湧水を利用した水路が完成した。
今から1200年以上前、曽屋地区には豊かな湧水があった。江戸時代にはこの湧水を整備した用水路に流し、飲用や洗い物等に使用していたという。この用水路跡は現在でも一部が残っており、その姿を確認することができる。
今回整備された水路は、この用水路がもともとあった場所だという。地元自治会や曾屋神社関係者から、2014年に「流れ出る湧水を利用しながら、昔あった玉石の素掘り水路をイメージしたものに既存のU字溝を改修してほしい」と要望が市に寄せられた。
これを受けて市では、湧水を流す水路の形状を検討。御影石や野面石を使用し、せせらぎのイメージに近づけて整備を進めたといい、「神社利用者や歩行者、車両への安全性に配慮する形状にした」と市建設管理課の職員は話す。
湧水の水源は、境内にある「井之明神水(いのみょうじんすい)」。守山宮司は、「秦野の水の歴史は長い。水路のイメージは昔と違いますが、これを機に歴史を掘り下げ多くの方に親しんでもらいたい」と話している。
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