県立秦野高校チアリーディング部「VIGORS(ビガーズ)」(森有里惠顧問)が3月27日に幕張メッセで行われたチアリーディング&ダンス全国選手権大会「USA Nationals 2017」で悲願の初優勝を果たした。
同大会は、チアリーディング・ダンス競技の普及を目的に1997年から開催されており、今年で21回目。中学生から大学生までの学校団体の部と、小学生以下と中学生以上のクラブチームの部に分かれており、VIGORSは2月5日に平塚総合体育館で行われた神奈川予選に出場。2位で予選を通過し、5年連続7回目の全国への切符を手にした。
昨年、部員同士による投票で部長に選ばれた山根あみさん(3年)。「みんなが私を選んでくれて本当に嬉しかった」と当時の思いを語る。1日1日を大切にとの思いから「昨日より今日、今日より明日」というスローガンを作り、日々の練習前と練習後に部員全員で声に出して読み上げた。また「練習メニューを誰かに決めてもらうのではなく、部員みんなで考えよう」との思いから、部室にカレンダーを貼り「技のコツを習得する」「演技を完成させる」といった目標を1日1個書き込んだ。
これまでで1番苦しかったことは、技がなかなか決まらず、練習でうまく揃わなかったこと。「たくさん悩んだが、チームメイトの笑顔が私のモチベーション。辛い時でもがんばれた」と笑顔で話した。
予選を突破したときの思いを尋ねると「今までやってきたことが形になったと感じた」と語る。一方で、「全国大会に進めば予選よりも強豪校が出てくる。喜びよりも次の全国に気持ちは切り替わっていた」と率直に話した。
笑顔で踊ろうと一致団結で挑む
迎えた全国大会当日。「予選では緊張していたメンバーもいたが、全国大会では楽しく踊ろうという雰囲気で臨めた」と、さわやかさやフレッシュさを表現した2分30秒の演技に全てをぶつけた。パフォーマンスが終わった瞬間「達成感というか、やりきったという思いがこみあげてきた」と語る。
迎えた結果発表。部門優勝のほか、グランプリにも選ばれた。「みんなが手をつなぎあって発表を聞いていた。秦野高校と呼ばれ、みんなが泣いている姿を見て本当に優勝できて嬉しかった」と歓喜の瞬間を振り返る。今後は、後輩に技術を教え、新入生にチアの楽しさやおもしろさを伝えていきたいと話す。「今まで多くの方にお世話になって今の私たちがいる。演技で感謝の気持ちを伝え、チアの魅力を発信していきたい」と力強く語った。
顧問を務める森教諭は、「あいさつや礼儀をしっかりすること、応援してくださる皆さんに感謝の気持ちを持って練習に臨むこと、そして笑顔でチアを楽しむことを日々指導してきた。1年かけてチームを作り上げてくれて、みんな自慢の子たちです」と感慨深げに話した。
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