3月21日付で秦野警察署長に着任した 片山 真さん 秦野市在住 54歳
”対応力”武器に治安守る
○…「人命にかかわることや人の暮らしの崩壊につながりかねないことへの対処は徹底的にやっていきたい」と力強く語る。市民目線で仕事をすること、失敗を恐れずポジティブに動くこと、チームワークを大切にすることを基本姿勢として掲げ、『市民のための警察署』を指揮する。
○…思い返せば昔から正義感が強かった。「悪い奴を捕まえたい」。その気持ちに突き動かされるかのように大学卒業後は神奈川県警へ。配属先は大和警察署の地域課。市民から親しみを持って「おまわりさん」と呼ばれることが増え、「”あ〜、警察官になったんだ”と実感した」といい、それと同時に気が引き締まる思いを感じたという。その後は各署、第一機動隊、県警本部と経験を積んできた。地下鉄サリン事件の捜査や九州・沖縄サミット、米国同時多発テロ、APECの警備などにも携わり、「有事の際の現場対応力を培った」という。神奈川県庁に出向時には箱根山の小規模噴火があり、県広域災害時情報収集先遣隊の隊長として初動対応の支援にあたった。「先手先手でうまく対応できた。これまでの経験が生かされました」と目を細める。
○…小田原市で生まれ育つ。26歳で結婚し3人の子宝に恵まれた。長男は警察官になり、なんとこの春まで秦野署に勤務していたという。「警察官を志してくれた時は嬉しかった。父と同職はやりにくい面もあると思うが、自分で道を切り開いて頑張ってほしい」とエールを送る。
○…趣味は釣り。妻と3人の息子を連れ、大磯や伊豆などで楽しんできた。最近は行けていないといい、新しい趣味を見つけたいとも。名水巡りもしており、秦野へも何度も足を運んでいた。「コーヒーを淹れると味の違いが分かりますよ」とほほ笑む。そして「人も温かいですよね」とも。「治安対策も防災も、地域と手を取り合って行いたい」、そう力強く語った。
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