第33回全国都市緑化よこはまフェアで銀賞を受賞した(株)恵庭の代表取締役 今井 浩さん 南矢名在住 52歳
良い物への執念が自信に繋がる
○…天然石を積み上げた石垣など再生可能な素材で、斬新な庭造りにこだわってきた。建材探しに余念がなく、「岐阜くらいだったら日帰りで行って来ちゃうよ。物好きな人もいたもんだ、とよく驚かれるんだけど」と明るい笑顔で話す。
○…東京五輪、新幹線開通で日本が沸いていた1964年に厚木市で生まれた。「子どもの頃は何も自慢できるものがなくて、劣等感の塊だった」。黒の学ランと電車通学に憧れて旧県立相模台工業高校へ。卒業後、エクステリア建材を卸売・施工する地元の会社に就職。高校時代に学んだ製図技術が重宝され、設計も任されるようになったが、「大卒のデザイナーと比べて専門知識がない」と自信は持てなかった。
○…建築デザイン事務所へ移り設計を任されていた1988年、「靴を脱がずに庭でバーベキューをしたい」という顧客のために考案したウッドデッキが、デザインコンテストで入賞。独立後の2008年には「国際バラとガーデニングショウ」に初出品、「俺に鉛筆を持たせたら負けない!と思っていたのに、こてんぱんにやられた」と笑う。他の作品を見て「素材から創造することが庭造りの本質だと気づかされた」。4年後の再挑戦で奨励賞を受賞するも、大賞受賞者の英国伝統の石摘みに感銘を受け、自身も英国で資格を取得。挑戦は続いている。
○…「今も自分に自信があるわけじゃない」と穏やかな表情で胸の内を語る。「でも目の前のお客さんに良い物を提供したいという気持ちは強い。『良い物ができたね』と言われたら嬉しいし、それが一つひとつ自信に繋がっているのかも」
○…秦野へ移ったのは「子育てに良い条件だったから」。妻が出産のため通っていた産婦人科の近くに売地を見つけマイホームを建てた。自宅の庭は夫人が作っているが、バラの世話は「お父さん」の仕事。「今年はすっごい咲いちゃうと思うよ」と笑って見せた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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