神奈川県は5月31日、県内の保育所等利用待機児童数の状況を取りまとめた。これによると、秦野市の待機児童数は49人(4月1日現在)。昨年度は待機児童ゼロを達成したが、市が実施した保育園の定員増を利用希望者数が上回った形だ。
保育所等の利用希望は年々増加しており、秦野市の今年度利用申込者数(4月1日現在)は2318人。前年比で165人増となっている。
市民のニーズに対応するため、市は認可保育所の新規整備や既存保育所の定員増、認可外保育施設から認可保育所への移行などを実施。保育士の配置基準や保育室の面積基準などを満たす範囲内で、定員を超えた柔軟な受け入れを行ってきた。こうした対策が功を奏し、昨年度はデータの残る1991年以来、初めて待機児童ゼロを達成している。
しかし、求職活動中の保護者による利用申込や、低年齢児の申込率も増加していることから、さらなる利用増が見込まれていた。昨年度中も定員数をさらに増やすため、南秦野保育園、虹と風保育園、あおば保育園の3園を整備。約70人の定員増を行ったが、今年度はこれを上回る利用希望があったため、待機児童数が49人増加したという。
市は現在開会中の秦野市議会に一般会計補正予算として認可保育所への補助等事業費3億5087万7000円を計上。2018年1月に名古木に開園予定の保育所、および4月開園予定の堀川・本町・鶴巻・鈴張町の保育所4園を整備し、188人の定員増を図るとしている。保育こども園課では「子どもの人口は減っているものの、就労希望の保護者が多く、申込者数は毎年150人近く増え続けている。できるだけ希望にそえるよう、保育所の整備をしていきたい」と話している。
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