秦野市堀西在住の和泉智さん(48)=筆名=の著書『夏空に、かんたーた』が6月27日、ポプラ社から刊行された(1300円税別)。2016年に応募した第6回ポプラズッコケ文学新人賞で応募総数203編から大賞に輝き、出版が決まった。
同書は、児童合唱団「かんたーた」の小学6年生・かのんが主人公。急病で入院した指導者の代わりに、オペラ歌手を休業中の叔父・慎治にコーチを頼みコンクールを目指すというストーリー。自身や友達が成長していくことへの戸惑いや喜び、「自分らしさ」などにについて読者に考えさせる内容となっている。
叔父・慎治がスカートをはくのが好きという奇抜な設定に、和泉さんは「受け入れられるか不安もあったけど、同社編集室の柔軟な姿勢で受け入れられたようです」と話す。
和泉さんは、私生活で娘と一緒に秦野の合唱団「スマイル・パルフェ」に参加しており、現在も8月のコンサートに向けて練習している。同団での体験が今作にも生かされているという。
和泉さんは子どもの頃から読書や物語の創作が好きで、高校時代は同人小説に挑戦、大学では文学部で学んだ。司書の資格を取り図書館の管理業務を行う企業で働いた後、結婚し都内から夫の故郷・秦野へ移住。夫婦で花き生産をしながら二児の母になってもライトノベル等の執筆を続けた。投稿作品が文学雑誌に掲載されたこともあった。
児童書は今作が初。2015年の8月に娘と一緒に執筆を始め8カ月かけて物語を形にした。応募から3カ月後、同社から受賞の連絡があり「驚いた」という。
『ズッコケ三人組』の作者、那須正幹選考委員長は選評で「合唱仲間が良い味を出しているし、叔父の慎治が興味深く描かれている。この賞は子どもたちの自主性と行動力を描いた作品に授与されるべきだと考えているので、その点でもふさわしい作品」と綴った。
和泉さんは受賞後、1年かけて編集者と改稿を重ねて同書を完成させた。「秦野」という名は出てこないものの、地元の人に秦野を思わせる内容となっており、
和泉さんは「地元の方にも読んで頂ければ」と話す。
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