来年1月に任期満了を迎える秦野市長選に、現職の古谷義幸市長(69)が4選を目指し出馬に意欲を示していることが関係者らへの取材で明らかになった。
古谷市長は議会関係者らに対し、既に出馬への意欲を明らかにしていると言われる。関係者の話によれば7月上旬ごろ、久保寺邦夫県議会議員をはじめ、一部の市議会議員や支持者らに対して続投への意欲を伝えたという。
同選挙には元市職員の高橋昌和氏(60)が、自民党の久保寺邦夫県議や9人の保守系市議会議員の支援を受けて出馬する意向を表明している。市長選の動向に関する本紙の取材に対し古谷市長は、これまで3期12年に渡って取り組んできた実績を強調したものの「市長の職務に全力で取り組んでいるところ。(自身の出処進退は)まだ決めていない」と明言を避けている。
古谷市長は2006年の秦野市長選挙で初当選。2010年の選挙は無投票で再選し、2014年には一部の保守派議員の支持を受けて出馬した元市議の高橋徹夫氏(69)他候補の挑戦を退け、3選を果たした。その一方前回の市長選に際し古谷市長自ら「最後の選挙」であることを話していたため、4選目の出馬を求める支持者らの声に古谷市長が応えるかどうか注目されてきた。古谷市長の支持者の1人は「市長選まであと半年ほどしかない。現職とはいえ、出馬を目指すなら意思の表明は早い方がいい」と、続投に意欲を示したことを歓迎する。
高橋昌和氏は古谷市政の行政運営の優先順位の付け方や人事の偏りなど長期政権の弊害を指摘し、「秦野市に新しい風を吹かせたい」と、初挑戦のフレッシュさをアピールしている。
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