秦野市では地下水保全事業の一環で、2017年7月から18年2月まで、秦野市カルチャーパーク内(平沢148)で秦野盆地の地下水などを調べる「水理構造調査ボーリング」を実施する。
これまで水理(地質)構造に関する情報が不足していた秦野盆地内の堆積層下部や下位の基盤岩の構造、水理特性について情報を取得するためのもので、盆地内で基盤深度が最も深いと推定される平沢地区で、口径86ミリのオールコアボーリング(土の採取を伴うもの)で、200mまで掘り進める。調査ではボーリング孔を用いて透水性などを把握するため、透水試験や電気検層、孔内微流速測定を実施していく。
市では2007年度から神奈川県水源環境保全・再生市町村補助金を活用して、有機塩素化学物質浄化の事業などを行ってきている。今年度からの第3期5カ年計画で従来の事業に加えて、新たな調査ボーリングにより、地質構造やその特性が把握でき、現行の「水循環モデル」の完成度を高めることができる、と市では期待を寄せている。調査目的での200m級のボーリングは全国的にも珍しいという。
天然の水がめ芦ノ湖の1・5倍
丹沢山地と大磯(渋沢)丘陵に囲まれた秦野盆地は、その地下構造が地下水を貯めておく「天然の水がめ(地下水盆)」になっている。秦野盆地の地下水賦存量は芦ノ湖の約1・5倍にあたる2・8億トンとされているが、今回の調査結果によっては、数字が変わる可能性もある。
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