秦野市立西中学校吹奏楽部が8月26日、小田原アリーナで行われた「神奈川県マーチングコンテスト」に出場しA部門中学生の部で金賞を獲得。10月1日(日)に千葉ポートアリーナで開催される「第23回東関東マーチングコンテスト」に県代表として出場する。
西中学校吹奏楽部(山田俊也顧問・部員数58人)は、参加人数や規定課題、使用楽器などに制約が設けられているA部門への出場権を6年連続で手にした。
今年は、3年生14人、2年生14人、1年生30人で挑んだ。参加メンバーの半数が同コンテスト未経験者で、部長の後藤岬希さん(3年)は「正直不安だらけでした」と振り返る。これまでの連続出場が途切れてしまってはいけないというプレッシャーも重くのしかかった。
演奏をしながら、その曲想に合った動きをするマーチングは、技術の他に「運動部にも匹敵する体力が必要」となってくる。春から筋力トレーニングを開始し、朝練や放課後を使って部員一人ひとりがコンテストに向けて準備を進めてきた。演奏の練習がはじまってからは、なかなか新入部員たちの動きやテンポが合わず苦労したこともあったという。
さらに、今年はドラムメジャーを2年生に任せることに。例年3年生が務めてきたが、今年は人数も少なく、主要楽器を担当する生徒が多かったことから、3年生全員の推薦により小学生時代に鼓笛の指揮者経験のあった力石晴香さんが選ばれた。
今年は様々なことで不安のある年となったが、同部OGたちの応援が力となった。全国大会常連校の東海大学付属相模高校吹奏楽部で昨年までドラムメジャーを務めていたOGが力石さんの指導にあたるなど、全国レベルの動きを取り入れることができたという。そして、週5日から6日の練習をこなし、夏休み中も市立堀川小学校や日立製作所の体育館を借りるなどして練習を積み重ねてきた。
プレッシャー跳ね除け掴んだ金賞
そして迎えた県大会当日。代々受け継がれているチャイコフスキー作曲「交響曲第4番終楽章」と「ピアノ協奏曲第1番」とを編成した曲、マーチング曲の「コンドルの飛翔」の2曲を披露。失敗もあり本番直後は「もうダメだ」と後藤さんは涙が出てきたというが、結果は金賞。全員で号泣した。
1年生の成長を感じられた本番だったといい、「各々がプレッシャーと戦いながらも集中力を切らさずできた。みんなで勝ち取った金賞。東関東にいくことができてほっとしています」と笑顔をみせた。
東関東大会には同2曲で挑む。これまでの結果は銀賞と銅賞。「今年は全学年の雰囲気が良い。自分たちを信じて上位入賞を目指したい」と力を込めた。
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|