秦野市文化会館(飯沼充館長)で3月20日、市民公募によって結成された合唱団が歌声を披露する第29回丹沢音楽祭「ブラームス『ドイツ・レクイエム』」が開催された。第2部では秦野市出身で世界的に活躍する指揮者・山田和樹さんが指揮を務めた。
丹沢音楽祭は、音楽の普及や市民同士の友好の輪を広げることを目的に、市民参加型の音楽祭として1984年から開かれている。
丹沢音楽祭合唱団は市内外から公募によって集められ、今年は約180人で結成。過去の同音楽祭でも合唱指導を務めた藤丸崇浩さん(指揮)と渡邊純子さん(ピアノ)の指導のもと、2016年5月から毎月2、3回計30回の練習を重ねてきた。
今年のメイン曲はブラームス作曲の「ドイツ・レクイエム」。7つの楽章で構成される約70分間の大作で、歌詞はドイツ語。これまで同音楽祭ではベートーベン作曲「第九」やモーツァルト作曲「レクイエム」を披露してきたが、今までにない難しい曲が選ばれた。
同曲の指揮を務めたのは、山田和樹さん。2016年6月に秦野市文化会館ミュージック・アドバイザーに就任したことを記念し文化会館がオファーを出したところ、山田さんは「育ててもらった秦野に恩返しを」と快諾し、実現。山田さんは計3回、合唱団に直接指導を行った。
当日の会場は満席。第1部では、藤丸さんが指揮、渡邊さんがピアノを演奏し第1回丹沢音楽祭から歌い継がれている「丹沢讃歌」を歌い幕が上がった。続いて第2部で日本フィルハーモニー交響楽団を迎え、今音楽祭のメインである「ドイツ・レクイエム」を披露。ソプラノ歌手・澤江衣里さんとバリトン歌手・小森輝彦さんと一緒に、同合唱団は休みを入れることなく大作を歌い上げた。演奏が終わると会場は大きな拍手と歓声に包まれ、壇上の出演者たちは笑顔を見せた。
コンサート終了後、合唱団メンバーで今回の音楽祭実行委員長を務める木澤美智子さんは「練習を始めた頃は責任を背負いきれるか不安に感じていましたが、仲間の熱意や文化会館の協力のおかげで素晴らしい公演になりました。今は達成感でいっぱいです」と笑みをこぼした。
飯沼館長は「市民が主役の音楽祭として大盛況に終わり嬉しく思う。これからも、市民の皆様と秦野の音楽文化を広めていきたい」と話した。
100%以上の力を発揮
山田さんは「皆さん100%以上の力を出せたのでは。しかし『これで良し』が無いところが音楽の良さです。人生をどのようにより良くするかと同じですね」と話した。同会館ミュージック・アドバイザーとしては、子どもや会館に来たことが無い人にも来館してもらえるような企画の提案を考えており、「親御さん向けの企画と連携して、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんと聞きに来る演奏会とかいいですね。クラシックだけではなく、様々なジャンルとコラボレーションするのも面白いと思います」と、地元秦野の文化事業発展に思いを寄せた。
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