クライミングのワールドカップ・国体出場選手も練習に足を運ぶ秦野市戸川の県立山岳スポーツセンターが7月に開設20周年を迎える。5月14日には周年を記念して、第23回クライミングコンペ・オール神奈川2017が開かれた。第72回国体への県代表選手や、JOCジュニアオリンピックへの県推薦選手の選考会も兼ねられおり、小学生からベテラン選手まで78人が参加。役員・観客などを含め300人が来場した。
同センターは、四十八瀬川上流の鍋割山山麓にあった県立丹沢登山訓練所の後継施設として1997年に新設された。1998年のかながわゆめ国体に向けて、県立秦野戸川公園とともに開所し、屋外に斜度可変式のクライミングウォール(高さ15m)が設置された。管理は(公財)県公園協会が行っており、日本体育協会の山岳上級指導員が常駐し、登山者の相談を受け付けている。
また、年10回以上、土日2日間で開かれている登山教室やクライミング教室には県内外から多くの参加者が集まっており、2016年度の有料利用者は約1万2000人。クライミングの利用者は約6100人で、近年は増加傾向にあるという。職員は「丹沢まつりでも親子体験クライミングがすぐ定員に達した。近年メディアで取り上げられる機会が増え、人気が出てきたのでは」と話している。
室内には、5mのクライミングウォールが設置された研修室のほか、和室・洋室、食堂や厨房シャワー室などがあり、戸川公園の利用者が宿泊することもある。また、歌声サークルの練習合宿や和室での囲碁合宿など、利用目的は多様化している。
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