全日本スポーツチャンバラ選手権大会小太刀二段の部で準優勝した 大津 淳也さん 曲松在住 44歳
少年の心と秘めたる闘志
○…「ガチンコで勝負できるところがいいですよね」と少年のように目を輝かせる。5年ほど前、仕事仲間だった竹内義親さんからスポーツチャンバラの存在を聞き、さっそく体験。指導者でもある竹内さんと初めて打ち合い「ボコボコにされた」のは良い思い出だ。しかしその真剣勝負が楽しく、2回目からは娘も連れていき、今では親子でスポチャンの魅力にすっかりはまってしまったという。
○…昨年の夏、横浜市選手権の有段者の部で優勝して以来、試合に臨むスタイルも変わった。「トリッキー」と評された戦い方から、相手と間合いを取ってじっくり観察し、隙に踏み込む戦い方に。全日本では、決勝戦で左利きの選手に当たり、苦手意識が拭い去れずに惜しくも負けたが、激戦区の小太刀二段の部で見事に準優勝を獲得。「この歳でもまだやれる、と自信につながりました」と誇らしげな表情。今大会ではこれまであまり感じなかった『負ける悔しさ』を覚えたのも一つの戦果だ。
○…実は、運動は大の苦手だった。東小、東中の出身で、自然の中で遊んでいることが多かったが「走ればビリに近かった」と苦笑する。しかし、中学校でバレーボール部に入ったことで、身体の動かし方を学び、セッターとして活躍。キャプテンも務めた。現在はスタンレー電気(株)に勤務。暇があると素振りをしてしまうため、以前、エレベーターで目撃され「恥ずかしい思いをした」こともあったとか。好き嫌いはほとんどなく、甘いものから辛いものまで何でも食べられる。大好物は生クリームだ。
○…1年前に一級審判の資格を、その後にB級インストラクターも取得。「その子の特長を活かした指導をしていきたい」と話す。ただし、選手の自分もまだ伸びしろがあると感じている。「秦野の先生たちは強いんですよね。だから、まずは身近な先輩を超えられるようにしたい」。そう語る声に秘めた闘志が滲んだ。
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