神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2017年10月20日 エリアトップへ

鶴巻北八木実さん 歴史の共有で日中親善を 父の遺品を中国歴史博物館へ寄贈

社会

公開:2017年10月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
庄司さんの遺品を持つ偽満皇宮博物院の副院長と李博士(右)
庄司さんの遺品を持つ偽満皇宮博物院の副院長と李博士(右)

 秦野市鶴巻北の八木実さん(68)が、旧・満州国時代に首都が置かれていた中国長春市の歴史博物館「偽満皇宮博物院」へ、父・庄司さんの遺品を寄贈した。寄贈されたのは庄司さんが中国で従軍時に携行していたもので、出征にあたり親族から贈られた日章旗や、当時務めていた南満州鉄道関連会社の同僚などから贈られた千人針、軍歴が書かれた軍隊手帳、手作りの紙製の仏様など。庄司さんは筆忠実(ふでまめ)で、もう一つの手帳には「2月16日 いよいよ敵米英機動部隊日本本土近くに迫る」など、日々の出来事などのメモもあった。同博物館には既に多くの収蔵品があるものの「誰がどのように使用していたのか」が明確に分かるものは珍しく、実さんは同館から感謝状を贈呈された。

 実さんは学生時代に博物館学を学んでおり、「国内で戦争遺品の寄贈を積極的に呼び掛けている大きな博物館は聞いたことがない。管理も適性になされていると聞き、寄贈した」という。

 遺品は、中国の大学院教授で、桜美林大学講師の李素楨博士=秦野市鶴巻北=を通じ寄贈された。李博士は「日中口述歴史・文化研究会」の創設者の一人で、同会では日中友好のために日本と中国の歴史体験者への聞き取りを行い、両国民の共通した歴史観を模索する研究を行っているという。

 また、李博士は戦時中の軍事郵便を収集し読みやすく書き直したり、戦時中の手紙類を現代日本語に訳す作業を行っており、実さんも協力することになった。 実さんは「当時の日本人が書いた手紙は、漢字も旧字体だし、文体も古いので、現代の大学生にとっては全文の3割ほどしか解読できないそうです。この研究を通して、戦争をふりかえり、今後の平和を築くことができれば幸いです」と話している。
 

戦時中の手紙類を訳すため打ち合わせする李博士と八木実さん(左)
戦時中の手紙類を訳すため打ち合わせする李博士と八木実さん(左)

株式会社関野建設

信頼と誠実をモットーに地域に愛されて100年以上。

https://www.sekino-group.jp/

秦野商工会議所

会員企業を広く紹介するサイト「はだのCCIナビ」をご覧ください。

https://www.hadano-cci.or.jp/

だるま商事(有)

地域密着、土地・建物・仲介販売

https://www.darumashouji.co.jp/

Naitoグループ

お気軽にご相談ください。

https://naito-sr.com/

有限会社 秦野サービス社

秦野市堀山下882の1

㈱稲元興業

土木一式請負工事・建材販売・残土受入れ なら 株式会社 稲元興業へ

http://inamotokougyou.com

はだの南レディスクリニック

土・日オープンの予約制のレディスクリニックです

http://www.hirai-ladies.jp

株式会社みどりや

『困った』を『良かった』にー。水道修理、リフォーム、塗装、LPガス販売など。

https://k-midoriya.com/

<PR>

秦野版のローカルニュース最新6

邦楽を堪能

邦楽を堪能

3日、秦野市文化会館

4月19日

人気ベーカリーも集結

文化会館

人気ベーカリーも集結

 5月4日にサタフェス

4月19日

キルト日本展で受賞

キルト日本展で受賞

堀川在住の佐藤さん

4月19日

「自転車ではヘルメットを」

「自転車ではヘルメットを」

交通安全呼びかけ

4月19日

秦野事件簿

秦野事件簿

3月31日〜4月6日

4月19日

古代の秦野を知る

古代の秦野を知る

歴史博物館

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

  • 10月6日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook