冷蔵庫に貼ってあるマグネットをたよりに家族へ緊急連絡―。災害時や緊急事態に備え、家族やかかりつけ医の連絡先などをマグネットに記入し、地域で防災情報を共有する取り組みが梅が丘自治会で始まる。「自分で連絡することが出来ない事態になった時、まずは住民が駆けつけ、素早く対応することができる」と同自治会は期待を込める。
横浜市は現在、高齢者や障害者など災害時に援助が必要な住民を自治会とともに把握する「支え合いカード」を導入しているが、希望登録制のため全ての住民情報はわからない。また、自治会には住民の緊急連絡先を把握できる手段がなかったことから、同自治会は緊急連絡先などを記入・把握できる防災情報マグネットを昨年4月から作成。今月10日から全1650世帯に順次配布を行っていく。
日頃よく目に付く冷蔵庫などに貼れるようにと、同自治会の”主婦の知恵”が生かされた防災情報マグネット。目立つようにと表面には救急車のイラストが、裏面には家族構成・血液型・持病・緊急連絡先などの記入欄が設けられている。
「子どもから高齢者まで日頃から誰もが活用できる。いざという時にマグネットをもとに住民同士が助け合い、必要な情報をすぐに把握できる体制を整えました」と同自治会・葛西せつ子会長は話す。
地域の防災訓練が開催された先月30日には、防災マグネットを住民に披露。参加した住民からは「安心できる防災ツールができて心強い」「留守番をしている子どもも活用できる」と新たな地域の支え合い活動に期待が寄せられた。
「日常のささいなことから対応できるマグネット。いざという時に強い自治会を目指していきたい」と同自治会は意気込む。
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