東日本大震災 区内にも広がる支援の輪 青葉署では「計画停電」中の運転に注意喚起
今月11日に発生し、東北地方を中心に甚大な被害を及ぼした東日本大震災。青葉区内でも被災地を支援する動きが広がっている――。
被災者の一時避難区内でも受け入れ準備
横浜市は17日から、避難生活を余儀なくされている被災者を受け入れるため、磯子区にある「たきがしら会館」(【電話】045・752・4050)を一時避難所として提供。今後、入所者が増加した場合、区内鉄町の「くろがね青少年野外活動センター」でも受け入れを予定している。
市ヶ尾中学校区から救援物資を被災地へ
「何か自分たちができることを」。市ヶ尾中学校区(市ヶ尾中学校〈平川理恵校長〉・東市ヶ尾小学校〈市川幸男校長〉・荏田西小学校〈倉岡政美校長〉)の3校とNPO法人CARE-WAVE(東京都世田谷区) が22日、児童・生徒らが協力して集めた救援物資を大型バスとマイクロバスで被災地へ送った。
同NPOは10数年に渡り、気仙沼市の小学生から高校生を対象に、演劇の指導を行っている団体。今回の大震災で大きな被害を受けた気仙沼市に対し支援を考えていた同団体と、以前から同団体と交流のあった同校関係者の思いが重なり、活動の輪が広がった。救援物資は米やカップラーメンなどの食料品から、ストーブ・使い捨てカイロなどの日用品までダンボール約300箱。
桜フェス中止し、復興支援活動を開始
たまプラーザにある3つの商店街やたまプラーザテラス、イトーヨーカドーなど各店には「義援金ボックス」が設置されている。これは、中止となった「桜フェスティバル」の中で計画されていた桜植樹用の募金活動を、被災地の復興支援に充てる募金活動に変更したもの。義援金箱は4月7日まで設置されている。
また、4月2日・3日は美しが丘公園多目的広場で地元商店有志によるイベントを開催する。両日11時から。当日は模擬店などが会場に並び、売り上げの一部は義援金に充てられる。
計画停電で信号機”滅灯”
計画停電の影響を受け、信号機の機能が止まる事態が区内でも発生している。青葉警察署によると「”滅灯信号”が原因となる交通事故は発生していない」(28日現在)。今後も計画停電が実施される場合、主要交差点に警察官を配置し、手信号や発電機による信号操作を行っていく方針だ。「停電による出合い頭の事故を防ぐため、十分に安全を確認した上で交差点に進入してほしい」と交通課・菅康仁さんは話す。
区内の消防士も被災地へ派遣
青葉消防署によると、総務省消防庁長官からの指示により、17〜20日、元石川消防出張所から5人が緊急消防援助隊として、宮城県仙台市へ派遣された。また、鴨志田消防出張所から隊員1人が22日、東京電力(株)福島第一原子力発電所へ出発。24日まで使用済燃料の冷却放水活動を行った。28日には本署らの隊員3人が、同発電所から20〜30Km圏内の病院の入院患者を近隣県の病院へと搬送している(28日現在)。
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