東日本大震災復興支援 "サンマ"で深めた市民の交流 「こどもの国」を拠点に援助物資を気仙沼へ
「被災地の子どもを支援する 神奈川市民の会」(田口努委員長・横浜YMCA)が今月1日から4日まで、東日本大震災で甚大な被害を受けた気仙沼市へ支援活動を行うボランティアバスの第1次隊を派遣した。同会は「横浜YMCA」「美しい港町 横濱をつくる会」「横浜・災害ボランティアバスの会」など、県内の約30の団体が参加するボランティア組織。青葉区内からも様々な団体や企業が参加している。
区内奈良町の「こどもの国」で毎年秋に行われている恒例行事「サンマを炭火で食べる会」。このイベントで振舞われるサンマは、”気仙沼”から無償で提供されている――。
「被災地の子どもを支援する 神奈川市民の会」による気仙沼市の支援は、「こどもの国」を通した、長年にわたる市民の交流の中から生まれた。援助物資を送るための集積地となったのも「こどもの国」。県内から衣類や靴など多くの物資が集まった。
1日に出発したボランティアバスの第1次隊は、過去多くの被災地で活動実績のあるボランティアコーディネーターを中心に編成。現地では、援助物資の受け渡し、被災者の心身のケア、人形劇の上映などが行われた。活動の企画運営を行う同会副委員長の秦好子さんは「何が必要か、どのような協力体制がとれるかを判断し、今後も第2次隊・第3次隊を派遣する予定です。(引き続き)子どもたちの支援を行っていきたい」と話した。
青葉区産ホウレンソウも被災地へ
区内下谷本町の谷本農園はホウレンソウ360kgを提供。先月30日、活動に参加する川和高校(都筑区)のサッカー部員24人が収穫に汗を流した。同農園の谷本峯雄さんは「日本国民として、みんなで助け合わなければいけないと感じた。農家ができることは野菜を作って提供すること」と語る。収穫されたホウレンソウは「こどもの国」に集められ、「(社)ガールスカウト日本連盟神奈川県支部」のメンバーによって洗浄。そのほかの援助物資とともに現地へ運ばれた。
現地で仮設トイレなど製作
「(社)横浜建設業協会」は会員18人とトラック5台・ワゴン1台を派遣。現地で仮設トイレ、女性用仮設更衣室などを設置、提供した。自ら被災地を訪れた、同協会の工藤次郎会長は「衛生面やプライバシーを少しでも和らげることができたのではないか。被災地の方々へ元気を少しでも届けられたら嬉しい」と設置意義について話した。
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