結成25周年記念公演を開催する横浜都筑太鼓理事長 白井 拡幸(ひろゆき)さん 大場町在住 61歳
響け25年の”心意気”
○…25年前たった3人から始まった横浜都筑太鼓。『地域に根付く新しい郷土芸能』を目指し発足した。「結成当初は叩ける曲も少なく、初めて参加した緑山スタジオのチャリティー公演では、ずっと同じリズムを繰り返してました」と笑いながら当時を振り返る。今では、一昨年に行われた横浜開港150周年イベントや各国の首脳が集まったアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出演する和太鼓集団に成長した。「こつこつ叩き続けて、やっと横浜の顔になれたのかな」と少し嬉しそうに微笑む。
○…太鼓との出合いは15歳の時。太鼓好きの従兄弟に誘われ、初めて大場町の祭りで太鼓を叩く。「ひろちゃん、上手だねって近所の人に褒められて嬉しかった。それで調子に乗って今まで続けてるんだよね」と目を輝かせる。46年たった今も地元の祭りに参加し、盆踊りの曲に合わせ仲間と櫓(やぐら)で太鼓を打ち鳴らす。
○…鉄小学校、谷本中学を卒業。卒業後は中里農協(現JA横浜)に就職した。主に、地元農家に肥料などの配達を担当。その後、市営バスの運転手を7年間務めた。現在は造園業『庭幸』の代表として庭木や植木の剪定(せんてい)を手掛ける。「盆栽好きのオヤジがきっかけで、この世界にきたけど結果的には良かった。息子も手伝ってくれてるから嬉しいね」と思わず笑顔を見せる。
○…公演活動は、海外から地元の幼稚園、大場町の盆踊り大会など幅広くこなす。今月18日には、青葉公会堂で『心意気』と題した結成25周年記念公演を開催する。「今まで支えてきてくれた全ての人に感謝して、我々の25年分の心意気を伝えたい」。万葉集にも記されている由緒ある地名”つづき”と末永く”続く”ことを願って付けられた横浜都筑太鼓。「30周年を目指し、これからも地域に根付いた活動をしていきたい」と将来を見据える。
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