ピカソの有名壁画を再現―。区内奈良中学校(梅谷章校長)個別支援学級の生徒13人で描いたピカソの壁画作品「ゲルニカ」が現在、同校体育館に展示されている。ほぼ原寸大となる横8m縦4mの”巨大壁画”を再現。同校は作品を多くの人々に見てもらおうと、11月11日(金)まで一般公開を行っている。
個別支援学級は障害のある生徒たちのクラス。教室前の廊下に飾られている絵が古くなってきたことから、生徒たちは「新しい絵を描こう」と先月21日に開催された文化祭発表に向け、制作を開始した。「馬や牛など、生徒たちにとって親しみのある動物の絵が入った作品を選びました」と神山正雄教諭。校内図書館の美術図鑑から作品を見つけ、制作見本にした。
約2週間かけて色を塗ったA4用紙約500枚をつなぎ壁画を完成。当初は教室前の廊下に飾る予定だったが、予想以上に大きく、急遽体育館で展示することに。「100点以上の120点満点です」と学級委員長の佐野旬君(3年)は完成を喜ぶ。「まさに生徒たちが力を合わせて作った作品。一枚一枚が今の生徒たちの自信につながっています」と神山教諭は振り返る。
反響に応え掲示延長
保護者からは、「地味な色彩ながらもコツコツ取り組んできたことがわかる作品」「想像以上の大作」などの声が同校に届いた。
当初は文化祭終了後に作品を取り外す予定だったが「まだ掲示していて欲しい」との声が同校に寄せられ、掲示延長を決定した。
見学する際は、事前に奈良中学校(すみよし台36─3)【電話】045・962・2753まで連絡を。
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